いつものように洗濯を始めようとしたら、洗濯槽に水がたまらない…そんなトラブルに見舞われると、焦ってしまいますよね。洗濯機に水がたまらない原因は一つではなく、いくつかの可能性が考えられます。慌てずに、まずは原因を特定することが、適切な対処への第一歩となります。最も基本的な原因として、水道の蛇口が閉まっている、あるいは十分に開いていないというケースがあります。意外と見落としがちですが、何かの拍子に蛇口が閉まっていたり、開き方が不十分だったりすると、当然ながら水は供給されません。まずは、蛇口がしっかりと開いているかを確認しましょう。次に、給水ホースの接続不良や折れ曲がりも考えられます。給水ホースが蛇口や洗濯機本体にしっかりと接続されていなかったり、途中で折れ曲がっていたりすると、水の通り道が塞がれてしまい、水がたまらなくなります。ホースの接続部分に緩みがないか、ホースがねじれたり潰れたりしていないかを確認してみてください。また、給水フィルターの詰まりも、水がたまらない原因の一つです。洗濯機の給水ホースの接続口や、蛇口との接続部分には、ゴミやサビなどが洗濯槽内に入るのを防ぐためのフィルターが取り付けられています。このフィルターが長年の使用で目詰まりを起こすと、水の出が悪くなり、水がたまるのに時間がかかったり、全くたまらなくなったりすることがあります。さらに、洗濯機の給水弁(電磁弁)の故障も考えられます。給水弁は、洗濯機のプログラムに従って水の供給をコントロールする重要な部品です。この給水弁が電気的なトラブルや経年劣化で故障してしまうと、水が供給されなくなります。この場合は、専門業者による修理や部品交換が必要となることが多いです。その他、稀なケースとしては、断水や水道工事による一時的な水の供給停止、あるいは洗濯機本体の基盤の故障なども原因として挙げられます。まずは簡単なところからチェックし、原因を絞り込んでいくことが大切です。