マンションの排水管トラブルは、居住者の生活に大きな影響を与えるだけでなく、建物全体の資産価値を損なう可能性もあります。この記事では、実際に発生した排水管トラブルの事例を紹介し、マンションの排水管構造上の注意点について解説します。 あるマンションで、上階の住戸から漏水が発生しました。原因を調査したところ、上階の排水管の接続部分が劣化し、そこから水が漏れ出していることが判明しました。この事例からわかるように、排水管の接続部分の劣化は、漏水の原因となる可能性があります。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は、早めに修理することが重要です。 別のマンションでは、排水管の詰まりにより、下階の住戸で排水が逆流するトラブルが発生しました。原因は、上階の住戸から大量の油が排水管に流れ込み、それが固まって詰まりを引き起こしたことでした。この事例からわかるように、油や食べ残しなどを排水管に流すことは、詰まりの原因となります。排水口には、必ずゴミ受けを設置し、油などは新聞紙などに吸わせてから捨てるように心がけましょう。 あるマンションでは、排水管から悪臭がするという苦情が寄せられました。原因を調査したところ、排水トラップ内の封水が不足していることが判明しました。排水トラップは、下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐ役割を果たしていますが、封水が不足すると、その機能が低下します。定期的に排水トラップに水を足し、封水を保つようにしましょう。