洗面所の排水口詰まりは、一度起こると解消するのに手間がかかります。しかし、日頃からちょっとしたことに気をつけるだけで、詰まりのリスクを大幅に減らすことができます。今回は、プロの清掃業者である私が、洗面所の排水口詰まりを予防するための5つの習慣を伝授します。 まず、最も重要なのは、排水口に直接ゴミを流さないことです。髪の毛や石鹸カス、整髪料などは、排水口に詰まりやすい代表的なゴミです。これらのゴミが排水口に流れ込まないように、ヘアキャッチャーやゴミ受けネットを必ず設置しましょう。ヘアキャッチャーは、排水口の入り口に取り付けるタイプのものが一般的ですが、最近では、排水口の中に設置するタイプのヘアキャッチャーも人気があります。 次に、定期的な排水口の清掃を心がけましょう。最低でも週に一度は、ヘアキャッチャーに溜まったゴミを取り除き、排水口の周りを掃除するようにしましょう。排水口の奥に詰まっているゴミを取り除くには、歯ブラシや綿棒を使うと便利です。また、市販の排水口ブラシを使うと、より効率的に汚れを落とすことができます。 3つ目の習慣は、排水口に油分を流さないことです。洗面所で化粧を落とす際、クレンジングオイルなどをそのまま排水口に流してしまうと、油分が排水管にこびり付き、詰まりの原因となります。クレンジングオイルを使用する際は、ティッシュなどで拭き取ってから、排水口に流すようにしましょう。 4つ目の習慣は、定期的に熱湯を流すことです。週に一度程度、排水口に熱湯を流すことで、排水管にこびり付いた油分を溶かすことができます。ただし、熱湯を使用する際は、排水管の素材に注意が必要です。塩化ビニル製の排水管は耐熱性が低いため、熱湯を流し込むと変形する可能性があります。排水管の素材を確認してから、熱湯を使用するようにしましょう。 最後に、月に一度程度、重曹とクエン酸を使った排水口の清掃を行いましょう。重曹とクエン酸を排水口に投入し、ぬるま湯を注ぐと、化学反応によって泡が発生します。この泡が、詰まりの原因物質を浮き上がらせてくれる効果が期待できます。重曹とクエン酸は、どちらも環境に優しく、安心して使える洗剤です。 これらの5つの習慣を実践することで、洗面所の排水口詰まりを未然に防ぐことができます。日頃から意識して、快適な洗面所環境を維持しましょう。