ユニットバスの交換費用は、住宅のタイプによっても異なる傾向があります。特に、戸建て住宅とマンションでは、工事の制約や必要な作業内容に違いがあるため、費用にも影響が出てきます。まず、戸建て住宅の場合、比較的自由な設計や工事が可能です。ユニットバスのサイズ変更や、窓の設置・変更、あるいは浴室全体の拡張といった、より大掛かりなリフォームも検討できます。しかし、その分、工事の範囲が広がり、費用も高くなる可能性があります。例えば、在来工法の浴室からユニットバスへ交換する場合は、解体作業や基礎工事、防水工事などが必要となり、ユニットバスからユニットバスへの交換よりも費用がかさむのが一般的です。また、給排水管や電気配線の位置変更も比較的容易に行えるため、希望するユニットバスの仕様に合わせやすい反面、その分の工事費は発生します。一方、マンションの場合、ユニットバスの交換にはいくつかの制約が伴います。まず、管理規約によって、使用できるユニットバスのメーカーやグレード、あるいは工事内容に制限がある場合があります。事前に管理組合に確認し、許可を得る必要があります。また、マンションの構造上、ユニットバスのサイズ変更が難しかったり、窓の設置ができなかったりすることがほとんどです。既存のスペースに収まる範囲での交換が基本となります。給排水管や電気配線の位置も、共用部分との兼ね合いで自由に変更できないことが多く、既存の配管位置に合わせてユニットバスを選ぶ必要があります。もし、配管の移設が必要になった場合は、戸建てよりも工事が複雑になり、費用が高くなることもあります。さらに、マンションの場合は、工事中の騒音や振動、資材の搬入・搬出など、近隣住民への配慮もより一層求められます。養生や清掃にも手間がかかるため、諸経費が戸建てよりも若干高くなる傾向があるかもしれません。これらの違いを理解した上で、それぞれの住環境に合ったユニットバス交換計画を立てることが大切です。
戸建てとマンションユニットバス交換費用の違い